
出典:ツカサネット新聞
数ヶ月前のことである。
女性誌「BOAO」の別冊付録に香港特集があり、興味深い記事が載っていた。
-The Three Sixty-
オープンしてほぼ1年になるオーガニック・スーパーだ。
香港島のセントラル、ブランドの殿堂であるランドマークというビルの3、4階に位置し、3階がスーパー、4階がフードコートで構成されている。実際そのスーパーに足を運んで驚いた。ものすごく洗練されていて、インターナショナルな印象を受けた。南アフリカ、北アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドなど、世界各国から安全な商品を幅広く仕入れており、まさに都会のスーパーという感じ。
値段は街の市場で売ってる価格とはいかず、東京と同じくらいか高かったかもしれない。販売されている商品にはタグがつけられており、そのタグには産出国や原材料がはっきり明示されているので、オーガニックなものか、ナチュラルなものかがすぐわかるようになっている。
ディスプレイも美しく、スタッフもスマイルで親切だ。
さらに店内各所にはPCがあり、ウエルネス・インフォーメーションを提供。ダイエットしている人、アレルギーのある人、エネルギーをつけたい人など、希望の項目を選択すると、それに合った素材や料理のレシピなどがプリントアウトされる。レジ付近に提げられていたエコバックがいい感じだったのでお土産用に購入した。まちが広く使いやすそうでおしゃれだ。香港でエコバック。いまであまり結びつかなかった図式だが、徐々に環境意識も高まってきているのかもしれない。
さらに、5年、10年前だったらこのスーパーも注目されなかったかも知れないが、現在の香港では、魚や卵、野菜など、食べ物に関して消費者が疑心暗鬼になるニュースが多く、身体に優しいものを食べる、ということに人々も注目するようになっているそうだ。
スーパーの上階はフードコートになっていた。
ベトナム料理、イタリアン、寿司、スイーツ、サンドイッチなどがあり、ちょうど香港のランチタイムの13時を過ぎた時間に当たってしまったのでセントラルのビジネスマン&ウーマンたちで混雑していた。ウィンドウに入っているサンドイッチやキッシュ・パイがとてもおいしそうだったので、注文することにした。サンドイッチのウィンドウの前にはIDタグをつけた白人ビジネスマンたちが群がり、休暇で香港に来ている私も、つかのまオフィス・ランチタイム戦争に加わる。
やっとのことで、オーダーを済ませ、受け取りが次の難関だ。あとになってよく間違わなかったものだと思うほどいろんな人のオーダーしたサンドイッチの置いてある中から我々は無事、自分のオーダーしたものをゲットすることができた。サンドイッチだけでは物足りないので、ウィンドウの横にあったスープももらうことにする。
第3の難関は座る場所だ。我々総勢5人が一同に座れる場所は無理だろうか?と半ば諦めモードだったが、またもやラッキーな我々は座席をゲットした。
サンドイッチはアメリカンサイズでとても大きかった。私はキッシュ・パイを注文したがこちらも1ピースが分厚くて内容量が多かった。連れが食べきれなかったサンドイッチを一切れもらった。バゲットのようなパンにパストラミやら野菜が挟まっているスタイルのサンドイッチだったが、いままで食べたことのないようなナチュラルさだ。日本でも添加物を極力使ってないという店は多いが、添加物を使ってないのはこういうことだったのか、を身をもって体験した感じだった。
もちろん一食食べただけで健康になるということはあり得ないが、とてもすがすがしい気分でサンドイッチを食べ終えた。
次はキッシュ・パイだ。パイも適度にさくさくとしていて、中の卵ベースのフィリングもとても自然な感じ。たまねぎやほうれん草といった具材とのからみもよく、クリーミーこの上ない。値段は高いが毎日こんな美味しいものを食べられるセントラルのビジネスマンが羨ましい。
なんだか「食」の根本にあるものを食の都、香港で体験した気がした。
『スリーシックスティ』(ThreeSixty)
アクセス:地下鉄セントラル駅から徒歩1分(地下道でつながっています)
住所:3/F&4/F., The Landmark Central
営業時間:7:00〜21:00 無休
TEL:852-2111-4480